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ヘルズ ハイウェイ(山陰地区第3回公開戦)後編 [ミニチュアゲーム]

  作戦4日目9月20日(ゲーム時間)になって戦局は連合軍にとって,ますます不利なものになっていた。英第30軍団は,ソン橋を確保し,先頭部隊はフェラーフェに突入しようとしていたが,戦車1個旅団以上の損害を出していた。米第101空挺師団は事実上壊滅し,第30軍団を迎えたのはわずかに2個小隊分の戦力にすぎなかった。
  米第82空挺師団も,東方からの第15軍増援部隊と北方の第10SS装甲師団の挟撃を受けて苦しんでいた。アルンヘムでは,英第1空挺師団の残存戦力は,1個大隊以下になっていた。また,予定を繰り上げてエルストに降下したポーランド空挺旅団も第10SS装甲師団の攻撃で全滅の恐れが出ていた。
 風前の灯火のポーランド空挺旅団
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  アルンヘムになだれ込む第9SS装甲師団。師団長ハルツァ中佐は装甲連隊を温存して,第30軍団とも戦う気満々(笑)
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 9月20日第4ターンでゲームは終了となった。この時点でドイツ軍はアルンヘム・フェラーフェを確保し,ナイメーヘンも陥落寸前であった。連合軍は主要な橋4つの内,ソン橋を確保したのみであった。9月25日第10ターンが終了予定ではあったが,空挺部隊が,事実上壊滅してしまったことで作戦としては事実上連合軍の敗北ということで山陰地区第3回公開戦は終了することとなった。
  写真は終了時のフェラーフェの状況。
IMG_0004.jpg
  今回の公開戦のシナリオは,ドイツ第2SS装甲軍団の戦力を高く評価し過ぎていた。当時は資料が少なかったので,当時の第2SS装甲軍団の戦力がかなり消耗していたという事実をあまり反映していなかった。
  また,この作戦(マーケット・ガーデン作戦)は奇襲が一番重要な要素であるのに,ドイツ軍に連合軍の状況がモロバレ状態(笑)という点で,連合軍にとってかなり不利だった。
  第30軍団の序盤のもたつきも痛かった。スピードが生命の作戦である。第30軍団の進撃速度が史実を覆すための重要な要素だっただけに残念だったが,この状況をみるとこの作戦自体(史実)がやはり無謀だったように思った。まあ,奇襲効果無しで前進しなければならなかった第30軍団長も気の毒であった。
 ただし第30軍団長は,どうも空挺部隊を当てにせず,第30軍団の戦車戦力を温存してドイツ第2SS装甲軍団と雌雄を決する腹づもりだったようだ。時間的にそれが適わないということで,突入作戦に転換したのだがそれでは当然間に合わない(汗)
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  まあ,勝敗より,2日間をかけてこれだけ大規模なシナリオをプレイできたこと自体大いに満足した。
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コメント 4

アールエス

これだけ長い時間かけておこなわれたミニチュアバトルなら、勝った側も負けた側も、見せ場が沢山あって両軍満足だったんじゃないでしょうか。

これの10分の1規模でいいので(それでもかなりの規模ですが笑)後々プレイしたいと考えてます!
by アールエス (2010-07-08 22:55) 

ジーク総務

通常は,ジークでは,戦車戦主体のゲームが多かったので,こういう戦いは珍しかったと思います。当時でもこれだけ,大規模なゲームがプレイできたのは,東京の「カデー」と「ジーク」位だったのではないかと思います。
  特にシナリオ作りが大変でしたね。
by ジーク総務 (2010-07-09 20:48) 

アールエス

WW物はミニチュアゲームが無理でもコロンビア社の積み木とかでやりたいですね。目下積み木はケベック1759かウォーオブ1812のクラシックさがたまらなく欲しく、ユーロフロントとかロンメルインとかにイマイチ触手が動きません。
by アールエス (2010-07-09 21:32) 

ジーク総務

WW2のミニチュアゲームについては現在の問題はプレイヤーがいないということと場所の確保が問題です。
 まあ,お試し程度ならそれ程のスペースはいらないので,リクエストがあれば準備しますよ。
by ジーク総務 (2010-07-10 08:20) 

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